作品2 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
みなさん、こんにちは!つかてんです!
今回ご紹介する映画は『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』です!
2016年に公開された実話を元にして作られたイギリス映画。
観終わってまずはじめに素直に良かったと思える作品。
薬物依存から抜け出せずに路上演奏を続けるジェームスの元に現れた一匹の猫により明るい未来を手にするハートフル映画。
特にジェームスの視点だけでなく、ボブの猫視点のカメラワークを取り入れているところがこの物語が2人で奇跡を起こしたものであるという事を強く感じた。
自分よりも弱いボブがそばにいる事でジェームスは本気で薬物依存を克服しようと決意する。
何度も身近に潜む薬物の誘惑に負けそうになる度にボブを見る事で自制していた。
家に引きこもりひたすら依存症状と闘い勝ったジェームスは自分を見捨てていた父親に会いに行く。
この時ジェームスと父親との関係が大きく変わる。
これまで父親はジェームスの存在を再婚相手に隠したり誤魔化していたが、この時初めて妻からの問いかけに「息子と話している」と返事をした。
胸を張ってジェームスが自分の息子であると断言した父親と、認めてもらえたジェームスの間でかつての止まっていた時間が動き出す。
物語の最後はジェームスが自伝を出版しボブと共に店頭に立っているシーンだが、この時ジェームス本人も出演している。
彼はただ一言、「僕の人生そのものだ。」と言い放った。
この作品は薬物の恐ろしさというものを禁断症状や仲間の死を描く事で伝えている。
それと同時に大切な人の存在や意外な出逢いが自分を強くし別の未来を歩むことができるという希望を描いていた。
時に動物は人間以上に寄り添い、優しさを与えてくれる存在なのかもしれないと思った。
そしてこの作品の続編が2月25日から全国で上映中です!
気になったら是非!